基盤技術
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病気で変化する「糖鎖」を見つけて、ピンポイントに狙う抗体薬
糖タンパク質は、疾患の進行に伴ってその糖鎖構造が変化する場合があり、その発現パターンは組織や細胞によって異なるため、特定の疾患に対するターゲティングが可能です。そのため、病態と発現に関する時空間情報を併せ持つ理想的な創薬標的です。特にがん関連糖鎖抗原は注目されており、疾患特異的な抗体医薬品の開発において重要な役割を果たすと期待されています。
遠友ファーマは、糖タンパク質の糖鎖変化を「新しい創薬標的」として捉え、当社の基盤技術を組合わせて、今までにない高い解像度をもって病変部位を認識できる抗体医薬品を創出していきます。
疾患特異的な糖ペプチドの発見からわずかな糖鎖の違いを見分ける抗体作製まで、シームレスなプラットフォーム
当社基盤技術を活用した創薬標的の探索では、疾患に関連する糖タンパク質に着目するだけでなく、さらに微細な構成要素である糖ペプチド単位での疾患特異性を見出します。質量分析による同定および定量を駆使し、疾患の進行度に依存して発現が増減する糖ペプチドを探し出し創薬標的候補とします。同定された糖ペプチドの構造関連カスタムライブラリーを構築し、生体試料中の多種類の糖ペプチド各々の濃度を決定することが可能です。定量結果から疾患特異性を真に担うエピトープ構造を特定し、病態と同調してその発現が変動する“ダイナミックエピトープ”を同定します。次いで、糖鎖構造が維持された抗原提示が特徴である当社独自の免疫法と構造の明確な合成糖ペプチドによるスクリーニング技術によって、その発現が疾患に限定される特異な糖ペプチド構造を持つ標的糖タンパク質を高解像度に識別できる抗体を取得することが可能となります。
これらのプロセスにより新規創薬標的に対する治療用抗体医薬品シーズを開発することができ、さらに多種多様なモダリティに対応した医薬品へと展開することが可能です。

遠友ファーマは、従来から標的として有望視されてきながらも期待されるような効果がみられなかった標的分子、あるいはそもそも抗体作製が困難であった糖タンパク質に対する疾患特異的な抗体作製を強みとして事業を展開しています。さらに、糖タンパク質の特定領域の糖鎖構造を標的とすることで、感染症などを引き起こすウィルスに対するワクチンとしての展開も考えられています。
遠友ファーマの糖ペプチド標的創薬プラットフォームは、“標的の枯渇化”という課題を抱える抗体医薬開発に有望な新規創薬標的を提供し、疾患特異糖鎖修飾が創り出すダイナミックエピトープから成る新たなクラスの標的分子を、今後様々なアンメットメディカルニーズに応える新薬の開発に適用させていきます。

